- 【糠】(ぬか)
糠は玄米を精白する際に出る、種子や胚芽が砕けて粉になったもの。糠の「康」は穀物の実が抜けた殻の意味で、米ぬかから「糠」の字ができました。ちなみに、小麦の糠は「ふすま」といいます。
- 【粧】(しょう)
庄は「飾る」という意味で、白粉(おしろい)をつける女性の様子から生まれた漢字です。お米の粉を白粉として使ったことから、「米へん」になったのだろうとされています。
- 【粒・粉】(つぶ・こな)
粒の「立」は離ればなれの意で、一粒一粒になった米粒を表します。さらにその米を細かに「分け」砕いたものが米粉で、物を細かに砕いたものを総じて「粉」と呼ぶようになりました。
- 【粥】(かゆ)
釜でよく煮て湯気が上がる意味の「弜」という旧字と、「米」から成る漢字です。粥は「しゅく」と音読みしますが、同じようによく煮る意味をもつ「熟(じゅく)」と関係があります。
- 【糧】(りょう・かて)
糧(かて)の「量」は道を表し、道中で食べる米という意味。兵糧(ひょうろう)と書くと兵士が行軍する際に携行する食料のこと。また、穀類や納める年貢も糧といいます。
- 【糖】(とう)
もとは麦芽から作った液体状の糖蜜をさし、甘味料として利用されていました。この液体を煮詰めたものが水飴。その水飴に、煎(い)った米の粉を加えて作った干し飴を指すこともあります。
- 【糊】(のり)
糊の「胡」には固める意味があり、のりづけすることを意味します。また、濃い粥(かゆ)を作ることや粥をすすることを指し、転じて「暮らす」意味にも用いられます。
- 【粟】(あわ)
「粟」はイネ科の雑穀ですが、古代では籾殻(もみがら)つきの実や五穀の総称を意味しました。現在はその栄養価の高さから、五穀米などにして食べる方法が見直されています。
- 【精】(せい)
「精」という漢字は米をついて糠(ぬか)を取り除き、精米した米の意味。そこから精米できるだけの技術や知識をもつという意味に転じ、「~に精通する」など「詳しい」という意味でも使われます。
- 【料】(りょう)
料の「斗(と)」は酒を酌(く)む柄杓(ひしゃく)の形からできた漢字で、日本では枡(ます)の意味になりました。枡は米を量(はか)る際にも用いられたことから、量るという意味で使われます。
- 【粘】(ねばり・ねん)
米の字に、手にくっつく意味を持つ「占」の字から成り、ねばり気のある穀物を表します。転じて根気が強い、よく頑張るという意味にも使われるようになりました。
- 【粋】(いき・すい)
「卆(そつ)」は「卒」の俗字で、旧字では「粹」。「卒」の持つ、「つく」という意味から、よくついて不純物を取り 除いた米を表します。そこから「混じり気がない」という意味になりました。